ソーラー発電は元が取れるか

ソーラー発電のメリットをもう少し詳しく説明することにします。再生可能エネルギーの一種となるソーラー発電は、今までの集中型電源とは全く異なるメリットを持っています。


まず装置には、主要な方式では発電装置に可動部分が無いのが特徴で、そのため機械的な故障が起きにくく、保守もほとんど必要とされていません。又、規模に関わらず発電効率が一定なので、小規模発電でも不利にはならず、ほとんど自由な規模で新設・増設ができ、ボイラーを使う従来型の発電では廃棄物、温排水、排気、騒音、振動など問題がありますが、ソーラー発電では全く心配がありません。


需要ピーク電力の削減についても、出力ピークが昼間電力需要ピークと重なるので効果的です。設置位置 についても、需要地に近接して設置できるので、送電のコストや損失を最小化でき、分散型電源なので、災害などの有事の時でも影響を受けず、非常用の電源にもなります。


分散型電源とは電力供給の一形態で、比較的小規模な発電装置を消費地近くに分散配置して電力の供給を行なう機械やその方式のことで、送電ロスが少なく、送電設備が縮減できるメリットがありますが、ソーラー発電はまさにその典型というわけです。


もちろん建築物の屋根や壁面にも設置できますから、土地を占有することなく設置することができ、一般家庭でも無理なく条件が整います。社会的には、構成材料の大部分がリサイクル可能でり、原子力発電のような放射性廃棄物も無く、輸出産業としての産業面での利益も見込める技術です。


更には設置国のエネルギー自給率を向上させるので、エネルギーを輸入に頼る日本では特に重要視されつつあります。当然、発電量あたりの温室効果ガスの排出量も少なく、環境面でも大きなメリットとなっています。